以前、海外、中国広東省のシンセン特区の或る電子部品会社で見たことを書きます。
何せ、日本とは、いろいろな意味で異なることが多いのですが、、、
建物も、機械の数も多いのです。勿論人の数も。
120台以上のパーツフィーダと、機械のセットがずらっと並んで、うなりをあげて、
部品が生産されて居るのですが、何か日本とは違うのです。
そうです。 パーツフィーダの横に若い女子工員が1台にひとりずつついているのです。
両手にピンセットと柄杓を持って! ピンセットでワークの詰まりを引き揚げ、
柄杓でバケツ状のストッカーからボウルの中にせっせっとワークを補充しているんです。
ボウルのなかはワークがいまにでもあふれんばかりにたまっています。
見ていると、女子工員は結構いそがしそうにうごいています。
パーツフィーダは ”自動整列供給機”のはずだったのに、これでは”手動整列・・” じゃないの
もっと驚いたのはパーツフィーダ本体のカバーが全部はずされているのです。訳を聞くと!
”板バネ” がいつも折れて,交換するたびにカバーをつけたりはずしたりするのに面倒だから
上司の指示で全部はずしたままにしている と言う。
よくよく見ると、変だ! 板バネ じゃ無い、?
えっ 正規の板バネの5倍くらい厚いガラエポの板がついている。
本国からの補修部品じゃ、数も時間も間に合わないから、困って、
現地で手に入る代用品を自分たちで工夫して加工して間に合わせている、 ということだった。
いつ折れても直ぐに交換できるようにと予備品を作って準備してあるのを見せてもらうと!!?
”鉄のこ”で切りぎざぎざの切り口、手動ドリルで明けたひずんだ取りつけ穴、みんな不ぞろいで、、
なんでこうなるの? 板バネってそんなに簡単におれるものなの? そんな筈が?
自分たちの持ってる常識の水準を打ち砕かれる事実を前に大きなショックをうけました。
そうそう! コイルもよく焼けるそうです。
そういえば,近ずくとこげるような匂いのするものもありました。
彼らは、十分な資料も説明も無く、与えられた条件のなかで最大の努力をして生産をしているわけで
かくして、手動整列 兼 常時破損、時々”ぼや” と言う機械に取り囲まれているわけです。
せめて、インバータコントローラ にでも取り替えて本国を発送してあれば、
板バネ の破断もコイルの焼損も本国の状態と同じくゼロに近く、
”手動”では無く、自動整列機 になるのに!!
いくら廉いとはいえ、人材の無駄使い だなあと 深く思いました。
次回は、「本体いろいろ(神鋼本体)」の予定です。
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