■以前、中国で見た工場現状の話し( 第32回海外パーツフィーダ稼動視察記 )
をしましたが、今回は、タイでの体験談を2回にわたって書きます。今回のテーマは、「PFCコントローラ」です。
これは、私が納品の帰りがけに既に稼動していた別のパーツフィーダを見た時の事です。状態をチェックして見ると、
□ 振動があらい。
□ 本体・コントローラに必要以上の負荷がかかっている。
□ 不良品(不良姿勢)を排出する確率を上げてしまっている。
□ 排出数(排出能力)が落ちてしまっている。
と言う状態になっていたのです。
しかし、何故?こんな状態になってしまったのか原因を探って見ると答えがありました。
コントローラ設定が初期とは全く別ものになっていたのです。(下記表参照)
【 コントローラ設定状況:コントローラタイプ PFC-710 】
納品時の設定 1号機の設定 2号機の設定 電圧ボリューム 3 5〜6の間 6 周波数 最適周波数 不適合 不適合全波/半波 全波 半波 全波
原因は、最適周波数を見つけ損なって、適当な周波数のまま、必要な速度になるまで電圧ボリュームを上げそのままの状態で稼動し続けていた。
全波、半波の切り替えはまったく気 にしていなかった。
ということです。
私が処置したことは、取り扱い説明書通りに、「最適周波数に合わせてから、必要速度になるまで電圧ボリュームを上げた。」ということで、5分で終りました。
インバータコントローラは高機能で、必需品だと我々は思っていますが、せっかくの製品も設定を正しく行わないとかえって悪さをしてしまう と反省させられました。現場では24時間稼動していると言うからゾッとしました。
参考資料として
*コントローラについては、『コラム第26回/27回/41回/73回 また、本ホームページ内でのインバータコントローラ』をご覧下さい。
次回は、「海外パーツフィーダ稼動視察記〜その3〜」の予定です。
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